INTERVIEW 01
現場で身につけた技が、
金型の精度を研ぎ澄ます。
私は、主にギヤ用の金型を作るための研削加工を担当しています。簡単に説明すると、例えばコインのような円筒の形をした金型の側面を、溝の入った砥石を使用して削り、ギザギザの歯車の歯を作っていく作業です。加工するギヤの大きさや歯の枚数、種類はさまざまで、特殊なものだと歯が軸に対して斜めに入って螺旋状になっているヘリカルギヤと呼ばれる歯車もあります。専用の機械に金型をセットして数値を入力することで研削していきます。
ギヤ用の金型を作るのに大切なのは、精度です。ギヤを加工した後、測定器を使って歯すじや間隔、歯型など形状の誤差を詳細に測り、精度を確認しています。もちろん設計の段階で決まった数値に基づいて加工しているので大幅な差が出ることはありませんが、物によっては精度が出にくいこともあります。最終的な細かな調整は、現場にいる私たちの仕事。精度を出すためのいくつかの方法を心得ていますが、難しいのがプログラムの変更量です。どのくらい変えるかはケースバイケースなので、これまでの経験から自分で判断して変更しています。調整してうまく精度が出た時はやりがいを感じますね。現場で職人的なスキルが身に付くことは、製造の仕事の醍醐味だと思います。
INTERVIEW 02
小さなミスが大きな事態に繋がる。
失敗することの怖さと大切さ。
これまでの仕事で印象に残ってることは、入社3年目くらいの時に経験した失敗。自分の操作ミスで、加工中に砥石を固定していたベルトが切れ、加工中の金型が破損してしまったことがありました。その時はなぜこうなったのか分かりませんでしたが、原因をしっかり突き止めるようにと先輩から指導いただきました。原因は、入力する数値を間違えて、本来の強度よりも大きな負荷がベルトと加工中の金型に加わってしまったことでした。操作そのものは単純で小さなミスだったものが、加工中の金型にかかる負荷が大きく増幅していく所を目の当たりにして、どんな小さなミスも大きな事態に繋がるのだと意識を改めるようになりました。また、同じ失敗をしないように原因を理解する重要性を学びました。
それ以来、確認作業を徹底しています。後輩にもミスをしないように教えていますが、自分で失敗を経験して初めて、本当に理解し成長できることがあるのも確かです。失敗の怖さと大切さを、上手く伝えて見守っていきたいと思います。ニチダイは先輩後輩や部署間でのコミュニケーションがしっかり取れていて誰とでも話しやすく、団結力がある会社だなと感じます。切磋琢磨して高め合って、より良いものづくりを追求していきたいです。
SCHEDULE一日の流れ
- (出社)9:00
- 朝礼
- 9:10〜11:45
- 旋盤にて素材の加工
ギヤ用の金型に加工する前段階として、金型の素材を円筒にしたり形を整えたりと準備します。
- (昼食)12:30〜15:15
- 加工した素材にて金型の加工
図面に従って機械で加工します。
- 15:30〜17:45
- 金型の精度出し
完成したら精度を確認し、必要に応じて調整して精度を出していきます。
REASONニチダイを選んだ理由
技術系の高校に通っていて、旋盤の資格を取得したり技能を競う大会に出場したりしていました。その経験や資格を活かすことができる仕事がしたいと思って就職先を探していた時に、高校の先生に教えていただいたのがニチダイでした。工場見学をさせていただくことになり、最初は少し緊張していたのですが、その時に工場を紹介してくださった社員の方がとても気さくで、すぐに緊張も和らいで楽しく見学することができました。現場を見たことで働くイメージも湧き、ここで働きたいと思うようになりました。入社後も印象は変わらず、人当たりの良い人が多く、とても働きやすい職場です。
自分ができることを、もっと増やしていく
目下の目標は、現在作業している部屋の中にある機械をすべて使えるようになることです。さまざまな加工するために15種類ほどの機械が設置されています。どの機械も数人は使い方を知っているため、持ち回りですべての機械を問題なく動かすことができていますが、一人ですべて使える人はいないと思います。それぞれ異なる操作方法や技術が必要なので、一から覚えなければいけませんが、常に新しいことにチャレンジしていきたいですし、自分ができることももっと増やしていきたいと思っています。ニチダイは誰かが困っていればみんなでフォローして支え合う風土があるので、文系や理系を問わずものづくりに打ち込みたい方におすすめの会社ですよ。
